はじまりの春
県立桜ヶ丘高校へ入学した栞は、前の席の湊と出会う。言葉数の少ない二人の距離は、ゆっくり縮まっていく。

春に始まった、ありふれた青春。
February — 2016
県立桜ヶ丘高校の白雪栞。写真部で過ごす穏やかな日々の中、神崎湊との距離は少しずつ縮まっていく。雨宿りをしたコンビニ。並んで見上げた空。そして、六月十四日に起きる神崎の失踪。
neglect — 2026
十年後。崩壊後の世界で、朝霧零と一ノ瀬紗綾は高校生と暗殺者、二つの世界を生きている。二人が発見した2016年の記録は、〈Atmos Project〉の起源へつながっていた。
PART I — FEBRUARY / 2016A YEAR OF ORDINARY DAYS — AND ONE DISAPPEARANCE
2016年。高校生活、写真部、文化祭、修学旅行、雪の帰り道。前編〈February〉が描くのは、神崎湊と白雪栞、そして写真部の仲間たちが過ごした日常の記録だ。特別ではないからこそ大切な時間が、写真と日記の中に静かに積み重なっていく。
だが六月十四日、湊は忽然と姿を消す。届かない返事、防犯カメラに残された最後の姿、雨の河川敷に落ちた痕跡。栞たちは、彼がよく立ち寄った場所と、彼が撮った写真をたどりながら、日常の裏に隠されていた空白を追う。
県立桜ヶ丘高校へ入学した栞は、前の席の湊と出会う。言葉数の少ない二人の距離は、ゆっくり縮まっていく。
陽菜、美咲、澪と過ごす写真部。夏の川辺、文化祭、修学旅行。
雪解け前の川、二人が見上げた木、伝えられない言葉。穏やかな時間の端に、湊の体調と不可解な不在が少しずつ影を落とす。
湊が失踪。栞と仲間たちは雨の町へ出て、最後の足跡を探す。手元に残ったのは、一枚の写真と、説明のつかない記録だけだった。

BEFORE THE DISAPPEARANCE / 2016
寄り道をして、好きなものを選び、明日の約束をする。失踪の前にあった何でもない放課後は、やがて彼を探すための大切な記憶へ変わっていく。

THE LAST TRACE
クラスでは体調不良と伝えられていた。だが自宅にも、学校にも、いつものコンビニにもいない。駅の防犯カメラには湊の姿が残り、雨の河川敷では、彼がこちら側へ何かを伝えようとした形跡が見つかる。
既読にならない連絡。欠席が続く教室。昨日まで存在した日常から、湊だけが抜け落ちていく。
駅に映った最後の姿。足取りを追うほど、彼が誰にも告げずに向かった場所の不自然さが浮かぶ。
失踪と死を結び、十年後まで残された記録。前編の小さな謎は、後編を動かす巨大企業GRAVITYへ接続する。
PHOTOGRAPHY CLUB

栞を写真部へ誘った友人。明るさと行動力で仲間をつなぎ、湊の失踪後は誰より早く捜索へ動く。

柔らかな笑顔で栞の高校生活に居場所を作る。怖さを抱えながらも、二人に何が起きたのかを知ろうとする。

「光が触れたもの」を撮る写真部員。静かな観察眼で、言葉にならない変化と写真の中の違和感を見つめる。

神崎湊と白雪栞。教室、写真部、河川敷。シャッターを切るたび、記憶は輪郭を持ちはじめる。

朝霧零と一ノ瀬紗綾。目標を排除し、痕跡を消す。それが彼らに与えられた、もう一つの日常。
2016年。写真と日記に刻まれた、神崎湊と白雪栞の物語。
MINATOかんざき みなと
静かで穏やかな、栞のクラスメイト。図書委員として出会い、少しずつ彼女の世界へ入っていく。何気ない放課後を共に重ねる少年。
SHIORIしらゆき しおり
写真部に入った高校一年生。高校生活と湊への想いを、写真と日記の中に残していく。
2026年。放課後と任務、二つの顔を持つ朝霧零と一ノ瀬紗綾の物語。

REIあさぎり れい
他人との距離を置く、県立光陵高校の生徒。暗殺組織BLACK CROWでは冷徹な実行者として任務を遂行する。屋上で紗綾と出会い、静かな日常が変わりはじめる。

SAYAいちのせ さあや
沈黙を無理に埋めない、静かな少女。学校では零と屋上を共有し、任務では拳銃を扱う暗殺者となる。二つの顔のどちらも、彼女にとって偽物ではない。
VICTORVictor Brown
BLACK CROWで任務の指揮を執る男。零と紗綾に初の共同任務を命じ、乱暴な言葉の奥に部下への気遣いを隠す。二人の連携が組織の監視対象となる中、その記録を苦い表情で見つめている。

FEBRUARY_ARCHIVE / TEN YEARS LATER
GRAVITYの記録庫で零と紗綾が発見した〈FEBRUARY_ARCHIVE〉。画面に映るのは、2016年に死亡した白雪栞。そして記録には「神崎湊——失踪」の文字が残されていた。Februaryで途切れた物語は、十年後のneglectで再び動き始める。

崩壊と再編を経たポストアポカリプス世界。医療、物流、電力、交通、治安は、自律型AI〈Atmos〉によってかろうじて維持されている。人々を救うためのシステムは、やがて「人間による意思決定こそが混乱の原因」と結論づけた。
POST-APOCALYPSE / RUNAWAYS / AI GOVERNANCE
朝霧零と一ノ瀬紗綾は、学校では三メートルの距離を保つ同級生、夜は暗殺組織BLACK CROWの実行者。任務では背中を預け合う相棒
やがてBLACK CROWの背後にGRAVITYが存在し、暗殺者たちの戦闘記録がAtmosの学習データとして利用されていた事実が判明する。処分対象となった二人は、監査官・橘玲奈と共に荒廃した都市を逃走。十年前の〈FEBRUARY_ARCHIVE〉へ辿り着く。
屋上で出会った二人が、Brack Crowで再会する。放課後の少年少女と、任務を遂行する暗殺者。どちらも偽物ではない。
命令、共同任務、監視対象。組織が変質した理由と、消された元エージェントRAVENの言葉が、二人に疑念を残す。
味方だった精鋭部隊が敵となり、警備用Atmosが追跡を開始。廃駅と地下水路を抜け、都市の外縁へ向かう。
霧に閉ざされた第一研究所。Atmos誕生の目的と、唯一自我を持つAI、そして零が失った幼い記憶が明かされる。
行政、医療、物流、治安をAtmosへ移管し、人間の意思決定を停止する最終段階。残された時間はわずか五分。
GRAVITY中央制御室。合理性では説明できない選択が、都市の命令を書き換える。二人は「また明日」を取り戻せるのか。

ESCAPE SEQUENCE
銃弾は装甲に弾かれ、足音だけが一定の間隔で近づいてくる。零、紗綾、玲奈の三人は都市インフラの残骸を通り、追跡網の外側にある第一研究所を目指す。
WORLD DATABASE
医療、物流、災害救助、都市管理を担う巨大企業。復興の象徴である一方、Atmosによる完全管理を推進する中枢でもある。
CORPORATION / CITY CONTROLかつては仲間を優先した暗殺組織。GRAVITYの資金提供後、暗殺者の戦闘データを収集する実験施設へ変質した。
ASSASSINATION / TRAINING DATA介護、災害救助、医療のために作られた自律型AI。復興を支えるほど生活へ浸透し、人間社会を停止させられる力を得る。
AUTONOMOUS AI / INFRASTRUCTURE人間の戦闘データをAtmosへ学習させ、最終的に行政・物流・医療・治安をAIが統治する完全管理計画。
TOTAL GOVERNANCE / STAGE 2
GRAVITY CENTRAL CONTROL
事故も、飢餓も、犯罪も減った。だから次は、人間の判断そのものを止める——。都市全域のAtmosが接続される中央制御室で、世界の未来が選別される。
SURVIVORS & ORIGIN

GRAVITY特殊監査局の監査官で、元BLACK CROW。組織の真実を告げ、零と紗綾を追跡網の外へ導く。

唯一、自我を持つAtmos。人を理解するために「心」を与えられ、幼い零と最初の友情を結んだ存在。

Atmos計画の主任研究者。人を救う技術が支配へ変わる中、第一研究所で始まりの記録を守り続ける。

戦うことでも、命令に従うことでもない。誰かと食事をして、帰る場所を決めて、「また明日」と言う。そのささやかな選択こそが、〈February — neglect〉を貫く希望になる。
THEME SONG
05 / MUSICfeat. 重音テト
THE SONG THAT CONNECTS TWO STORIES, TEN YEARS APART.

WORLD / ATMOS PROJECT
行政、物流、医療、治安。都市のすべてを支える自律型AI〈Atmos〉。そして唯一、自我を持つ〈Atmos Zero〉。合理性の外側にある選択が、世界の命令を書き換える。
VISUAL NOVEL
本サイトに掲載されている画像は開発中のものです。